目次
【11巻あらすじ】
各所で喰種vs捜査官たちの戦いが繰り広げられていた。
月山たちは亜門たちとの交戦に苦戦。ナキは暁に致命傷を負わされてしまい、分が悪い判断した月山は一旦ひき、カネキとの合流を目指す。
鈴屋はかつて、喰種に親を殺された子どもたちを引き取るCCGの施設にいた子どもだった。将来、優秀な捜査官になることを期待されていたシロとクロの二人に対して、鈴屋は喰種に監禁されていた子どもとして危険視されていた。鈴屋によってシロは瀕死の傷を負ってしまい、嘉納に治してもらおうとなんとか鈴屋を振り切るが、嘉納にはシロはもう回復不可能だと言われ、簡単に見捨てられてしまった。
カネキは覚醒した自分を制御できず、自我をほぼ失っていた。そこへ、亜門が駆けつけカネキに対して「ただの喰種でいいんだな」と強く問いかけると、一瞬我に返り、その場を立ち去った。カネキは月山とバンジョーと合流するが、まだ自我が保てていないカネキはバンジョーを突き刺してしまう。そこで我に返り自分を責めるカネキに対してバンジョーは「誰かを救う前に、お前が救われくれて」と伝え、カネキはやっと正気に戻れたのだった。
【12巻あらすじ】
真実を知りたいと決めたカネキは、ウタから四方の過去について聞く。ウタがかつてリーダーをしていた4区は有能な喰種捜査官「有馬貴将」に手を焼いていた。四方はその有馬に姉を殺されており、ウタたちと手を組んで有馬に復讐しようとしていた。しかし、有馬は強く、四方は殺されるところだったが、そこへ現れたのが芳村だった。芳村は有馬と話し合い、有馬率いる捜査官たちは4区での捜査活動を緩めていったのだった。芳村はその後、四方を保護し彼の復讐心を取り除いたのだった。
次にカネキは四方に会いに行き、リゼの現状を知る。なぜリゼを連れ帰ったのかは教えてもらえなかったが、リゼは飢餓状態で監禁されており、カネキが誰なのかもわからないような状態だった。そんなリゼを見て絶望するカネキだったが、四方に背中を押され、芳村に会って話を聞く決意をする。
芳村はカネキに自分の過去を打ち明ける。かつて人間と恋に落ちた芳村は不可能とされていた人間と喰種の子を授かった。しかし、人間の彼女は芳村が所属する組織を追うジャーナリストだったことがわかり、知らずに出会った二人だったが、組織に彼女とのことを知られてしまい、芳村の手で殺さなければならなかった。残された子どもは組織の手が届かないよう、24区預けたが、後に隻眼の梟と呼ばれるまるで世界を憎んでいるような喰種が現れ、芳村はすぐにそれが自分の息子だと悟る。CCGに致命傷を負わされた息子が、再び組織に狙われることがないよう、芳村は隻眼の梟に成り代わったのだった。
帰りにトーカにも会ったカネキは一度、月山たちの元に戻り「あんていく」に戻る決意を伝える。みんなにも付いて来てほしいと伝え、カネキはバンジョーたち、月山、ヒナミを連れてあんていくへ戻ることにした。
一方、亜門の元に情報提供者として現れた高槻泉。彼女はカネキをはじめ、リゼや月山、ヒナミも好きな小説の作家だった。気晴らしにヒナミとカネキはサイン会にも行ってきたばかりだった。そのサイン会で二人が喰種であることに気付いたようだったが、ヒナミには連絡先を教え、相談に乗ると伝えたり、亜門には二人のことは話さなかった。その代わり嘉納たちがいた実験施設がCCGの所有物であり、元々の所有者はシロとクロの父親「安久七生」であることを聞かされる。実験のことを知った安久が外部にそのことをリークしようとしていたのがバレてCCGに消されたのでは・・・と思い始める亜門。
喰種捜査官上層部では、隻眼の梟が二人いるのではという見解になり「梟討伐作戦」が立てられ、あんていくへの乗り込みが進められていた。
〈登場人物〉
有馬貴将 無敗の喰種捜査官。かつて無敵の隻眼の梟との闘いで功績を収め、現在「准特等」まで上り詰めた。
高槻泉 カネキやリゼ、月山も好きな本の小説家。カネキとヒナミがサイン会に来た際に二人が喰種であることに気付いたようだった。亜門の元には地下施設の情報をタレ込む。
憂那 芳村の恋人であり人間。芳村との間に子どもを宿し、喰種と人間とでは子どもは不可能とされていたが人肉を食べ、奇跡的に出産する。しかし、彼女は芳村の所属する組織に目を付けられ、芳村の手で殺される。
【13巻あらすじ】
梟討伐作戦として喰種のトップ捜査官たちは遺書を書き、あんていくへと乗り込んできた。そのことを事前に知ったカネキはあんていくのメンバーにそのことを伝える。みんなを守るため死ぬ覚悟を決めた芳村とついて行くことを決めた古間と入見は喰種捜査官との戦いに挑んだ。生かされた残りのあんていくメンバーだったが、カネキも一緒に戦うことを決意し、入見を助け芳村の元へ向かおうとするが、亜門に道を塞がれる。
【14巻あらすじ】
喰種捜査官とあんていくの戦いはアオギリも加わり、混戦となっていた。カネキと亜門の戦いは亜門が倒れ、カネキも瀕死の状態だった。マンホール下へ辛うじて逃げ込んだカネキは回復して芳村の元へ駆けつけようするが回復できずにいた。そこに現れたのは親友の永近だった。幻かと思ったカネキだったが永近からカネキが喰種であることを知っていたと告げられ、カネキが気が付いた時には、永近はおらず、傷も回復し、口の中は甘い血の味がしていた。そして目の前には有馬が立っており、カネキは有馬に倒されてしまう。捜査官も喰種も多くの犠牲を生んだこの戦いは犠牲者の数も合わないまま終結とされた。
〈14巻まとめ〉
カネキ 永近を食べて生き返った?そして有馬によって殺されるが、真戸暁の部下としてやってきた新人捜査官「佐々木」として生き返らされた?
隻眼の梟=「大槻泉」
本当の喰種黒幕は、ピエロ=ウタたち??
あんていく生き残り トーカ 四方 ヒナミ 西尾 入間?
〈東京喰種感想〉
最後の最後にいろいろわかなくなりました。これで東京喰種完結のはずですが、これは続編のReを読まないと全然完結しない感じですね。本当に亜門や永近が死んだのか怪しいし、隻眼の梟である大槻泉のこともよくわからないし、ウタがピエロで裏切者っぽいし。有馬もよくわかんないし、結局のところ嘉納もどうなったのか・・・最終巻でむしろ一気に謎が深まってしまいました。これはもう完結できていないので、続編をまんまと読むしかないですね。