目次
【6巻あらすじ】
「11区がリゼの匂いがするカネキを攫いに来る」
かつてリゼと同じ地区だった喰種のバンジョーがリゼを探しにカネキの元へやってくる。リゼは現在、11区を仕切っている「アオギリ」に狙われているらしく、リゼに惚れていたバンジョーはリゼに逃げろと忠告しに来たのだった。しかし、11区の幹部たちがあんていくに乗込み、圧倒的な強さでカネキを攫っていった。11区の幹部の中にはトーカの弟アヤトもいた。彼らの本当の目的はわからなかったが、カネキを手術した嘉納先生がカネキが喰種になった原因であり、そのことを芳村も知っていたということを聞かされる。混乱するカネキだったが、バンジョーから一緒にここから出ようと誘われ、逃げ出すが失敗。みんなを守るため、カネキは幹部の一人ヤモリの提案で彼の部下になった。一方、あんていくでは芳村から「カネキ君にはもう会えないと思ったほうがいい」と伝えられる。
〈登場人物〉
万丈数壱(バンジョー)11区の元リーダー。リゼが11区にいた頃、当時のリーダーを殺してしまいその後任となった人物。しかし、アオギリに乗っ取られてしまう。
「アオギリ」
隻眼の王 アオギリのトップ喰種
タタラ アオギリを仕切っているリーダー
ノロ タタラがいない時は臨時で仕切ることもあるが、何一つ喋ることはない。
ヤモリ 戦闘能力が高く、残忍
ニコ ヤモリの相方でおネエの喰種
瓶兄弟 大人数の喰種を従えている
霧島絢都(アヤト)トーカの弟。各区をふらつき暴れまわっていたが、タタラにスカウトされアオギリに入る。
【7巻あらすじ】
11区喰種vs喰種捜査官CCGの戦いが起ころうとしていた。あんていくのメンバーは命を懸けてもカネキを助けたいと団結し、この戦いに紛れてカネキを救出することを決意する。救出メンバーの中には、カネキを食そうとしていた月山も加わっていた。カネキを食べたい気持ちは変わっていないようだったが、戦闘要員としては心強いので、トーカや西尾は納得できないまま月山も連れて向かう。一方カネキはヤモリから酷い拷問を受けていた。拷問が趣味のヤモリは再生能力の高いカネキを拷問することを楽しんでいた。バンジョーさんたち仲間を助けるため耐えていたカネキだったが、バンジョーたちはアオギリから解放されていなかった。それを知ったカネキは自分の大切なものを守りたいと強く思い覚醒、ヤモリを半殺しにする。あんていくのメンバーはカネキを探していたがアヤトと遭遇してしまう。そして、喰種捜査官たちはアオギリのトップ隻眼の王「梟」と遭遇していた。
【8巻あらすじ】
トーカは戦闘能力の高いアヤトにひん死の状態まで追い込まれていたが、そこにカネキが駆けつけ助けに入る。カネキとアヤトの対戦となり、そこでカネキはアヤトに本当はトーカを守るためにアオギリにいるのではないかと問いかける。
かつて、父親と人間社会でひっそり暮らしていたトーカとアヤトだったが、自分たちが喰種だとわかると、今まで親切にしれくれていた人間たちは目の色を変えて殺そうとしてきたのだった。父親を失い、あんていくにやってきた二人だったが、芳村の勧めでトーカは人間の学校に通うようになり、再び人間と馴れ合う。そんなトーカとアヤトには次第に溝ができてしまい、アヤトはあんていくを出て行ってしまった。
覚醒したカネキに半殺しにされたアヤト、すると二人の元へノロとあんていくのメンバーが現れる。戦闘になるが、ノロは持っていた時計が鳴るとアヤトを連れて立ち去ってしまった。カネキたちも一度、戻ることにするが、カネキはあんていくのメンバーにやることができたからあんていくには戻らないと宣言する。そんなカネキにバンジョーとその仲間たち、月山が付いて行くことになったが、トーカも付いて行きたいと言おうとすると、カネキに遮られてしまった。
11区喰種vs喰種捜査官CCGの戦いは一旦ひいたかのように見えたが、アオギリ側の揺動作戦にはまっているようだった。
〈登場人物〉
霧島新 トーカとアヤトの父親
【9巻あらすじ】
11区喰種vs喰種捜査官CCGから半年が経過していた。一見、CCG側の勝利に見えたが、彼らの本当の目的は23区の喰種収容所の襲撃だった。収容所にいた凶悪な喰種たちが再び東京に放たれる結果となった。今のところ11区の喰種を含め動きはないものの、亜門たちの不安は尽きなかった。先の功績を認められ、亜門と鈴屋は昇格し、亜門には新しいパートナーがつくこととなった。そのパートナーは亡くなった真戸の娘、真戸暁だった。父親譲りの直感タイプで自由人、かなり優秀だったが、亜門は真戸に振り回され四苦八苦していた。
カネキはかつて自分が食べられそうになった喰種レストランに通っていたマダムが嘉納先生と繋がりがあると踏んで、月山協力の元レストランを壊滅させる。マダムを追い詰めると現れたのは、シロとクロと名乗る喰種だった。彼女たちの戦闘を見て、二人はカネキと同じように嘉納先生によりリゼから人工的に作られた喰種だと確信する。また、イトリから嘉納先生はかつてCCGの喰種解剖医だったことを教えてもらう。
また、リゼの情報も知りたいカネキは、かつてリゼがいた6区へ足を運んでいた。6区のリーダー鯱は喰種収容所にいたが11区の襲撃で逃げたとされていた。6区の喰種は鯱の帰還を待っていたが、戻ってこない鯱を探していた。鯱の姓が神代であることから、カネキも鯱との接触を希望しており、6区と協力したいと持ち掛けた。
カネキの親友である永近は自分にも何かできないかと思い、CCGでアルバイトを始めていた。探偵の真似事をして11区の情報を『たまたま』掴んだ永近の働きが買われ、捜査官補佐に任命され、亜門たちと行動するよう命じられる。
〈登場人物〉
真戸暁 真戸呉緒の娘であり喰種捜査官。亜門の新しいパートナーとなる。
ドナート・ポルポラ(神父) 喰種収容所で捕まっている喰種。孤児院を営んでおり、小児を残虐に好んで食べていた。亜門のことを息子と呼ぶことから亜門かつてそこの孤児院にいたのではと思われる。
シロ・クロ 嘉納先生によってリゼから作り出された人工喰種。嘉納を慕いパパと呼んでいる。
【10巻あらすじ】
「嘉納の正体」
亜門、真戸、永近は黒ラビットを追っていた。真戸呉緒を殺したラビット(トーカ)とは同一人物ではないのでは?と考える3人。CCGでは嘉納が捜査線上に浮上し始め、リゼは鉄骨の事故で亡くなり、その時重症を負った青年、金木研は嘉納によってリゼを移植されたのでは推理する。CCGでは嘉納と金木の行方を捜査することとなった。
カネキたちは嘉納の居所を掴むため、嘉納と繋がっていると思われるナースを誘拐しようと試みるが、同じことを考えていたアオギリにナースを連れて行かれてしまう。アオギリ側には、6区のリーダー鯱が付いており、その強腕にカネキは勝てなかった。カネキたちは標的をマダムに変え、彼女を拘束し、嘉納がいそうな場所を突き止める。そこには嘉納となんと生きているリゼがいた。嘉納と遭遇したカネキは嘉納から「一緒にアオギリに行こう」と誘いを受ける。さらに嘉納からアオギリという組織が生まれた原因は芳村にあると聞かされ混乱する。そこに突然現れたのは四方さんだった。四方さんはリゼを連れて立ち去り、鯱は嘉納を連れて立ち去ってしまった。残されたカネキの元には喰種捜査官たちが向かってきていた。
〈登場人物〉
ナキ 喰種収容所にいた喰種。ヤモリから拷問を受けるのが大好きでヤモリに陶酔していた。
神代鯱 6区の元リーダー。喰種収容所にいたが、今はアオギリにいる。
クロ→クロナ シロ→ナシロ 裕福で幸せな家庭で育っていたが、目の前で両親を喰種に殺されCCGに引き取られていた双子だった。